インナーメーカーがスポーツインナーの開発を活発化している。注目の用途は、参加人口が700万人超と言われるヨガをはじめとしたライトスポーツ。健康や美容の観点に加え、東京五輪に向けてスポーツへの関心の高まりも期待され、初心者でも始めやすいスポーツ用途に注目が集まっている。
(壁田知佳子)
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ワコールの「CW-X」は、ランニングを主力にユーザーを増やしてきたが、参加人口が右肩上がりで女性参加者が多いヨガに着目した「CW-Xヨガ」を18年秋冬に発売する。人気スポーツのランニングとヨガの2軸でユーザー接点を増やすのが狙い。ゆっくりと大きく動く、ヨガならではの動きに対応する機能的なブラジャーとショーツ、タイツを揃える。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンの「トライアクション・バイ・トリンプ」は、ランニングやボクササイズなどハードスポーツ向けの「カーディオ」と、ライトスポーツや初心者向けの「ストゥーディオ」の2ライン構成。カーディオはB~D(アンダー70~80センチ)と一般的なブラジャーのようなサイズで作る一方、ストゥーディオは初心者でも選びやすいようMとLサイズにした。両シリーズとも通気性や速乾性、バストサポート力など機能性に加え、部分的に透ける素材を使って女性らしさや軽やかさを出した。
18年秋には「スロギー」からもスポーツ用途の新ライン「スロギームーブ」を発売予定で、トリンプ、スロギー両ブランドからスポーツ市場を深耕していく。