ワコールは4月に新設した卸売事業本部として初の展示会となる18年秋冬展を、東京・渋谷で開いた。主力のインナーウェア事業は「ワコール」「ウイング」ともに、快適な着用感と造形性を備えた〝新・解放〟系のブラジャーを主軸に据えた。
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●インナーウェア
ワコールブランドの重点は「SUHADA」(スハダ)シリーズ。ブラジャーは春夏に発売した、小さな樹脂フレームがバストを持ち上げる「スハダ・ワン」(5600円から)に、秋冬らしいシックな新色が加わる。
ボトム「スハダ肌リフト」は、超極細繊維を使った「NANO(ナノ)テープ」によるたるみ引き上げ機能に加え、太もも部分に独自の「クロス構造」を採用し、歩幅を広げることでカロリー消費につなげる「スハダ肌リフト・ステップ」(5600円から)を発売する。
好調な「ゴコチ」は、盛夏対応として汗がべたつきにくいタイプと、ずれを防ぐテープを背部に付けたバンドゥータイプが登場する。ニットインナーの「スゴ衣」は、伸縮性の高さが特徴の「伸次元フィット」を開発。ニットインナー(トップ、ボトム)とショーツを揃える。
ウイングブランドはノンワイヤの「デイト.」から、サイドベルトの構造の工夫で体の動きに追随する「シンクロブラ」(無地3600円)を発売する。ボトム「バレリーナフィット」のシリーズでは、締め付けずにヒップラインを整えるスムージングパンツと、上半身用のスムージングジャケットが登場する。
●ナイトウェア、マタニティー~ジュニア、シニア
ナイト・ルームウェアのパーソナルウェア商品営業部は、テキスタイルが特徴的な新ブランドを導入する。ワコールは、英ライフスタイルブランド「キャベジズ&ローゼズ」とライセンス契約したルーム・ナイトウェアを発売する。ナチュラルで牧歌的なテイストを、高感度な大人の女性に発信する。
ウイングは日常にある「心地良い形」をモチーフにテキスタイルをデザインする「ノコゴウ」と協業した、ナチュラルで可愛いモチーフのパジャマを発売する。
マタニティーからジュニアまでをカバーするファミリーウェア商品営業部は、マタニティー向けのおなかと骨盤回りをサポートする新しい妊婦帯を発売する。ジュニア向け「フェアリーティアラ」はオーガニック綿のあったかインナーや、ノンワイヤブラを加える。
シニア向け商品を販売するグッドエイジ営業部の百貨店主力の「らくラクパートナー」の重点商品は、歩行をサポートするボトム「健脚ウォーカー」。5月からはテレビCMを放映するなど顧客との接点を広げる。