世界的なサッカー選手のアンドレス・イニエスタ氏は、自身のフットボールブランド「Capitten」(キャピテン)を立ち上げた。企画メンバーには、25年以上サッカー用シューズに関わってきた、フットウェアクリエイターの井上晋平氏が参加。第一弾商品はイニエスタ氏のこだわりがつまったスパイクを販売する。
困難に立ち向かう精神、責任感、努力といった〝キャプテン〟にとっての素質を大切にする気持ちをブランド名に込めた。Capittenの〝en〟の部分には、日本語の〝縁〟の意味も持たせている。「(ブランドが)現役引退後の自分とサッカーをつなぐ存在になれば」(イニエスタ氏)と考えたのが立ち上げのきっかけだという。
「サッカー選手として一番重要な道具だと思っている」スパイクを第一弾商品として打ち出す。井上氏を中心にした日本の企画チームとスペインの企画チームとイニエスタ氏が共同して製作。現役の選手が一からスパイクを企画するのは世界初の試みだ。
アッパーのレザーやソールの素材などにもこだわっており、イニエスタ氏は「一度履いてもらえれば履き心地のよさが伝わるはず」と胸を張る。価格は税抜き1万~2万6500円で大人用とキッズ用を揃える。イニエスタ氏のサイン入りの限定モデル(8万円)もある。
9月8日に国立競技場で開いた「イニエスタ新ブランド発表会」では、イニエスタ氏がスパイクを履いてリフティングを披露。「たくさんの人にサッカーを楽しんで欲しい。自分もこのシューズを履いてもっといいプレーをする」と意気込んだ。
今後はアパレルの販売も計画している。