有力ショップの1月のプロパー商品のイチ押しは、「即着」できる春物が充実している。春を感じさせるような明るくて柔らかい色、人気の別注商品、買ってすぐにでも重ね着して着られるトップアイテムを打ち出す。
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●アダム・エ・ロペ
色で春の風を吹かせて
イチ押しは、ゆったりとした綿・ポリエステルのコート(3万5000円)だ。中に厚手のニットを着ても楽に羽織れるガウンシルエットと、軽めの素材感が特徴。色は春らしいベージュピンクとオリーブを揃える。非ウールのコートは19年秋冬でも好評だった。近年の暖冬傾向で、さらっと着られ、寒ければインナーダウンをインして防寒対策もできる点が支持されている。アウター類はCPOジャケット(2万4000円)も推す。
「ECで爆発的に売れた」というバックスリットを入れたニットトップもイチ押しだ。秋冬に人気だったスラックスパンツ(1万4000円)は、新色のビビッドピンクとベージュを投入する。まだ寒い1月でも「即着」でき、シーズンレスで着回しできる商品として推していく。
●ローズバッド
人気の「ゲス」別注を復活
2年ぶりに復活した「ゲス」の別注商品を販売する。〝今買って、今すぐ使える新作アイテム〟として、ロングTシャツ(6900円)とワンピース(1万1000円)を作った。ロングTシャツはユニセックスで着られるメンズサイズにした。左胸とバックにローズバッドのオリジナルカラーのロゴを配した。フード付きのスウェットワンピースは、柔らかく暖かい裏毛を使用。ルーズなサイズ感で、サイドにスリットを入れたのもポイントだ。レギンスやパンツに合わせたスタイリングを提案する。昨年12月中旬からECで先行販売し、ワンピースは発売して早速好評だった。
●シンゾーン
重ね着で楽しめるトップ
「クラシックスポーツ」をテーマに、寒い時期から春先まで着られるプレ春物を販売する。厚手のセーターに飽きてくる時期に着やすい、首元がゆったりとしたハイネックのスウェットシャツ(1万6800円)やストライプのボタンダウンシャツ(1万7800円)がある。スポーティーなロゴ入りのロングTシャツ(1万1000円)、ラガーTシャツ(1万7800円)など重ね着にも使いやすく、コートの中に着て楽しめる春の商品を揃える。