インディテックス ザラはじめ全ブランドが伸長

2017/03/22 06:35 更新


 インディテックスの17年1月期業績は2ケタの増収で、既存店ベースでも増収となった。日本円換算(1 ユーロ =122円で計算)の売上高は2兆8400億円を超えた。利益も各段階で増益だった。

 主力の「ザラ」のほか、全ストア業態が伸びた。主要市場で大型店の出店を進めつつ、ネット販売も増やしたことが好業績の要因だ。

 売上高は233億1100万 ユーロ で前期比12%増、EBITDA(金利・償却・税引き前利益)50億8300万 ユーロ で8.2%増、純利益は31億6100万 ユーロ で9.7%増だった。

 粗利益は132億7900万 ユーロ で9.8%増。粗利益率は前期より0.8ポイント低下したが、同社首脳は「為替変動がなければ粗利益率はむしろ上がっていた」との見方を示し、商品調達時の原価コントロールが順調だったことを強調した。

 新店出店と既存店の統合、大型化を進めた結果、期末店舗数は279増え、93カ国・地域で7292となった。ザラ新宿店の増床リニューアルやその他市場でも商業集積地で旗艦店クラスの出店を増やした。ネット販売を行う市場も43になった。

 ブランド別では全体の66%を占めるザラが2ケタの伸びとなったほか、全ブランドが増収を果たした。

 売上高は全市場で伸びたが、出店増でアジアとアメリカ地区のシェアが拡大した。市場別の売上高構成比は、欧州43.9%、アジア他23.9%、スペイン16.9%、米州15.3%。

 今期は450~500店を出店する一方、小型店150~200店は近隣店舗と統合し、1店当たりの大型化を進める。ネット販売は3月にシンガポールとマレーシアでスタートし、タイ、ベトナムでも近く始める。期中にインドでのネット販売開始も計画している。

 同社によると、17年度も立ち上がりの2月1日から3月12日までの実店舗、ネット販売合計の売上高は前年同期比13%増で推移しているという。





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