訪日外人、過去最高も一部地震の影響

2016/05/18 18:42 更新


 日本政府観光局によると、4月の訪日外国人客数は前年同月比18・0%増の208万2000人だった。3月に続いて2カ月連続で200万人を超え、過去最高記録を更新した。桜シーズンの訪日需要が後押しした。

 一方で熊本地震の影響が一部で出た。特に韓国は16・1%増と伸ばしたものの、セウォル号事故の影響が拭えていなかった14年8月以来となる10%台の伸び率となった。そのほか中国では熊本や大分を旅程に含む旅行商品のキャンセルが相次ぎ、航空各社の九州路線の運休・減便措置も見られた。

 国・地域別では、台湾、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、フランスが単月として過去最高を記録したほか、ロシアを除く12の国・地域が4月として過去最高となった。中国は26・9%増の51万5000人で4月の最高記録を更新した。

 5月はクルーズシーズンが始まることなどが引き続き訪日外国人客数に好影響を与える見込み。熊本地震の影響は引き続き注視する必要があるという。



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