今治タオル工業組合(井上裕基理事長)はタオルメーカー4社による新製品「肌と髪にとことん優しいタオル」を発売した。組合加盟企業それぞれが個性を打ち出すタオル作りを推進する「コラボレーションプロジェクト」の第1弾で、今回はヘアメイクアップアーティストの中野明海さんが監修、プロデュースした。中野さんは人気芸能人を担当していたことでも知られる。
同プロジェクトはクリエイティブディレクター、佐藤可士和さんによる「今治タオル再生プロジェクト」の第2フェーズ。「06年にスタートし、産地再生に大きな成果を上げることができた。次の段階は加盟105社が独自のブランドを立ち上げるサポートをしていくこと」(井上理事長)とし、各企業の強みを生かし、より上質なタオルの開発を促進していく。
佐藤さんは「それぞれの企業が高い技術を持っている。異業種で活躍している人と協業することで今治タオルの魅力をさらに引き出していきたい」としている。今回は希望した15社から大成(おおなる)タオル、オリム、村上パイル、渡辺パイル織物の4社が選ばれて新商品を開発した。
商品は美容をテーマに羽のように軽く、優しい肌触りを目指したもので、「化粧水を染み込ませるコットンのような肌触りのタオルができた」(中野明海さん)という。各社とも従来よりも細い糸を開発したり、パイルに独自加工を施したりと、各社の持つ高い技術で吸水性とソフト感を追求した。
商品は美容シーンで使いやすいミニバスタオル(2500~4000円)、フェイスタオル(1500~2000円)、ウォッシュタオル(800~1000円)。ホワイト、アッシュピンク、グレーの3色。今治タオルオフィシャルショップ4店とオンラインショップでのみ販売する。
