第31回イエール国際モード&写真フェスティバルが21~25日、南仏ビラ・ノアイユで開催された。「パコ・ラバンヌ」のアーティスティックディレクター、ジュリアン・ドセナが審査委員長を務めたモードコンペティションで、富永航(わたる)さんのメンズコレクションがプルミエール・ヴィジョン(PV)最優秀賞(グランプリ)を獲得した。
富永さんは武蔵野美術大学、文化服装学院卒業後ロンドンへ渡り、セントマーティンズ美術大学ファッションプリント科を経て、現在はチェルシー・カレッジ・オブ・アートに在籍する。「グラフィックでインパクトのある大胆なコレクションは、メンズとレディスのジャンルのリミットを超え、確かな活力を創造した」との評価を得て、12人の審査団満場一致でグランプリを受賞した。
富永さんには、PVから奨励金1万5000 ユーロ 、ニューヨークとパリのPV展でのコレクション展示、「シャネル」から1万5000 ユーロ 相当の同メゾン傘下アトリエとの協業プロジェクト、また「プチバトー」との協業コレクションが制作・販売され、その報酬として1万 ユーロ とロイヤルティーが副賞として授与される。
今年の同コンペティションは、ファイナリスト10人のうち日本人が4人を占め、関係者の話題を集めていた。