TSI「ヒューマンウーマン」 派生ブランド「ワゴナ」を秋冬から 福田春美さんがディレクション

2024/08/09 18:55 更新


デザイナーの宮嶋康江さん(左)とブランドディレクターの福田春美さん

 TSIはレディスブランド「ヒューマンウーマン」の派生ブランド「ワゴナ」の販売を24年秋冬から始める。「ちょうどいい」をテーマに、日々の暮らしの中で肩肘張らずに着られる服を揃える。まずは都心を中心としたヒューマンウーマンの10店で販売する。ブランドディレクターには、ホテルやブランドのディレクションを手掛ける福田春美さんを迎えた。

 「暮らしと服のちょうどよい距離」を一つのテーマとするワゴナの世界を伝えるため、福田さんが選んだ工芸作家の作品も販売する。既存店舗だけでなく、アートギャラリーなどでも期間限定店を開く予定だ。

 ワゴナの24年秋冬は、一見シンプルなデザインに遊び心のあるディテールを取り入れた。カラーはベージュや深いグリーンなど、自然を感じる落ち着いたトーンで統一感を出す。

 カジュアルなスウェットのようなデザインのニットトップは、腕を上げた状態を想定したパターンで作った。腕を下ろして着た時の袖のボリュームが特徴。素材はコットンとカシミヤを混ぜ、柔らかな肌触りに仕上げた。

 ブランドディレクションに携わったスタイリストの轟木節子さんやモデルの香菜子さんとの協業商品もある。人体に七つあるとされるチャクラにちなんで、胸元にボタンを七つ付けたワンピースや、エプロンが付属するワンピース、コットン生地の中わたコートなど。

 アウターは、リバー仕立てのウールコートを作った。ヒップが隠れるくらいのハーフコートと、丸襟にハンドステッチを施したロングコートがある。

 価格帯はヒューマンウーマンの1.3倍程度。ブラウスなどトップが2万円台後半、ボトムが3万円、アウターが5万~6万円。既存店の改装・増床のタイミングで複合店を開く事も検討。単独店の出店の構想もある。

期間限定店では工芸作家の作品も販売する
黄みがかった白など落ち着いたトーンの服が多い

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