アッシュ・ペー・フランスはこれまで各業態バラバラだったサイトをECも含めて一体化させてリニューアルした結果、アクセス数が約1カ月で前月比37%増となった。同社の売り上げにおけるECのシェアは現在5%弱。リニューアルで弾みをつけて、3年で10~15%まで高めたいとしている。
アッシュ・ペー・フランスには約40の業態があり、以前はサーバーも運営も個別で行っていた。今回、これを統合することでサイト内での回遊性を高めると共に、統一画面での管理により、運営しやすくする目的があった。
「各業態で長く顧客だった方が、店頭での会話の中で、あの店もこの店もアッシュ・ペーだったのねと驚かれることが良くある。それがサイト内で起こることにも期待したい」と、リニューアル責任者を務めた同社の坂口真生氏。
システムは、SCSKプレッシェンドとダイアモンドヘッドが共同開発したクラウドECシステム、フェイスを導入し、デザインはアナイスカンパニーが担当。モバイルファーストを重視し、写真を見やすく、操作性にもこだわった。通常、リニューアル直後はいっったん売り上げが落ちるが、「今回は同水準を保ち、悪くない。今後伸びてくるのでは」と期待をかける。
各店からのスナップ写真やブログの投稿に加え、ニュースや特集コンテンツも簡単に作成、投稿可能な機能を装備し、オムニチャネルの推進を図った点も特徴となっている。スムーズな運用につなげるため、リニューアル前には、ショップスタッフ向けに操作説明のレクチャーを関東、関西に分けて複数回実施した。
この結果、情報の更新頻度が向上、コンテンツの充実につながっている。今後、実店舗の顧客データとウェブデータの連携を強め、「よりCRMを強化したい」としている。
