全国のSCを主力販路とするハニーズホールディングス(HD)。小売価格を10%上げても、売上高が順調だ。物価高で、「ハニーズ」が多く出店する郊外の客層は価格に敏感な傾向だが、自社生産を中心に良質な商品を適時に販売する仕組みが支持されている。
(関麻生衣)
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23年5月期は既存店売上高が前期比13.1%増だった。1人当たりの買い上げ点数は1.3%減ったが、値上げ効果で一品単価が12.3%増加し、客単価も10.8%増えた。価格の上昇に反して「客数は当初の想定よりも良く」2.0%増だったという。
「商品の価値と価格が認められた結果」と江尻英介社長は話す。売り上げに大きく貢献した「グラシア」の顧客層がメインターゲットの25~45歳から、40~60代の大人に広がったのが背景にある。目の肥えた大人に、品質を担保しつつ価格も抑えた商品が評価されたという。グラシアの売上高(構成比は全体の32.4%)は16.8%増で176億2300万円だった。
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