化合繊主力の北陸3県(福井、石川、富山)の14年テキスタイル生産は、織物が2年連続で増加、11年の水準に近づいてきた。13年は減少が目立った染色整理でも、石川の織物を除いて増加に転じた。13年以降続く円安による輸出拡大や、生産の国内回帰による好調を反映した結果となった。
織物生産の3県計は5億2192万平方㍍(前年比3・9%増)で2年連続で増加した。近年の生産量推移を見ると、08年までは6億平方㍍超を維持してきたが、09年のリーマンショックで4億平方㍍規模まで激減した。
10、11年は高密度織物人気や輸出で回復するも、12年は円高などの影響で再び減少した。その後、円安基調に転じたことから、13年は増加傾向が見られ、14年は回復がより顕著に表れた。
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