H&M、銀座に再出店 大人が楽しめる体験型店舗 初のH&Mホームも

2023/05/11 15:01 更新


1階には「ミュグレーH&M」の特設売り場を作った

 H&Mは5月11日、銀座に新店をオープンした。日本の実店舗では初めてインテリアの「H&Mホーム」を販売するほか、コーヒーショップも併設する。子供服は置かず、ウィメンズ、メンズのみを扱う大人向けの店として、陳列にはゆとりを持たせ、導線も広く取るなど、ゆったり買い物ができる空間にした。ジャパン社のアネタ・ポクシンスカ社長は「世界的に見ても東京は重要な市場。銀座店ではこの店でしか体験できないサービスを提供する」と語る。

 銀座並木通り店は3フロアで売り場面積1300平方メートル。H&Mがオープンする前にはエストネーションが入居していた。1階にはカフェと日本では現在ECのみで販売しているH&Mホームのコーナーもあるほか、協業商品の販売などイベントにも使用する。11日のオープンでは「ミュグレーH&M」を並べた。

 2階のウィメンズ、3階のメンズのフロアは、通常の店舗に比べ什器の間隔を広く取り、1階で買ったコーヒーを片手に時間をかけて商品を選べるようにした。同店独自の試みとして店舗のVMD担当がイチ押しのアイテムをコーディネートで見せるディスプレーも売り場の随所に置く。

 ラグジュアリーブランドも多く集まる銀座で大人客が買い物をしやすい空間にするための工夫を凝らす。ポクシンスカ社長は「ただ買い物するだけではなく、店で過ごす時間を楽しんでもらいたい」と語る。

 日本でのビジネスについて「コロナ禍前の水準には届かないが、販売も回復しており、日本にはまだ成長の余地がある」と見る。今春は銀座店を含め7店を出しており、「今後も出店は拡大する」考えだ。



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