ヒトコム、通販支援のBBFを子会社化

2017/06/23 17:53 更新


 ヒト・コミュニケーションズ(安井豊明社長)は23日、EC業務やテレビ通販の支援サービスを手がけるビービーエフの発行済株式60%(3600株)をブロードバンドタワー、三井物産などから取得することを決めた。取得に伴って、ビービーエフは特定子会社となり、ビービーエフの100%子会社であるブランチ・アウトと上海布藍綺国際貿易は連結子会社となる。株式譲渡の実行日は30日、取得価額は約43億5500万円を予定している。

 ヒト・コミュニケーションズは、人材サービス提供によるアウトソーシング事業を行う営業支援企業。なかでも販売支援事業を成長エンジンとしてきたが、小売業のオムニチャネル化の進展を受けて、オムニチャネル営業支援をテーマに新たな事業モデルの検討を続けてきた。

 今回、子会社化するビービーエフは、EC領域で商品企画から販売・代金決済、物流、成果追求までのサービスを一貫して提供するECサイト支援事業者。

 ヒト・コミュニケーションズの実店舗におけるノウハウとビービーエフのECにおけるノウハウを融合させることで、「将来進展が予想される販売現場でのIT化への対応力強化を図り、オムニチャネル営業支援体制を構築できる」としている。

 ビービーエフは05年の設立で、16年6月期業績(連結)は、売上高275億6000万円、営業利益8億4600万円、経常利益8億4400万円、純利益4億8900万円。

 23日時点の持株比率はブロードバンドタワー58.33%(3500株)、三井物産40%(2400株)で、ヒト・コミュニケーションズは今回、ブロードバンドタワーから1990株、三井物産から1410株、ビービーエフの田村淳代表取締役から200株の合計3600株を取得する。

 なお、連結子会社となるブランチ・アウトは衣料品の卸売り、デザイン企画など手がけ、16年6月期の業績(単体)は、売上高66億4800万円、純利益3億200万円。



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