ヒロココシノインターナショナルは今秋冬、大人の女性の多様なライフシーンを切り口にした商品を販売する。可処分所得の高いアクティブなミセスに向けた商品を拡充する。
「ヒロココシノ」のテーマは、〝デカダンス〟。揺らめく幾何学模様のデザインや曲線美を意識したシルエットが特徴。11月にはデカダンスを象徴する絵画のイメージを、ジャカードやプリントで表現したニットアイテムを販売する。幾何学模様をアクセントにしたワンピース(8万3000円)や、黒でシンプルなトップ(4万9000円)とオレンジ系をベースに曲線やドットでデザインしたスカート(6万8000円)のセットアップなどを提案する。
「ヒロココシノ・プルミエ」は、フォーマルに対応したタキシードジャケットのスタイリングを訴求する。アセテートとポリエステルの二重織りのジャケット(6万3000円)は、シルクサテンのラインを縦に入れアクセントにした。袖は丸みを帯び、ウエストを絞ることで女性らしさを表現した。12月には新春に向けたドレスの提案として、花モチーフの刺繍や異素材を組み合わせた商品を販売する。
「トランク・ヒロココシノ」は〝週末に楽しむスポーツ〟をテーマに、機能素材を使いつつ、デザイン性を備えた商品を多く揃えた。ポリエステルタフタの中わた入りジャケットは、表面に星柄のプリントし、裏面は無地のリバーシブルにした(4万6000円)。ヒロココシノのオリジナル画をインクジェットプリントしたニットトップ(2万9000円)は、リブに蛍光カラーを配色した。
コシノヒロコは今回の秋冬向け商品のポイントとして、「きもののように、体のラインを強調しない服が日本人には合う。おしゃれができて体形もカバーできる服を作った。大人の女性が着用できる上質な素材を使ったカジュアルウェアも求められている」と語った。