「オートモードヒラタ」 楽天ファッション・ウィーク東京26年春夏に初参加

2025/08/29 06:25 更新NEW!


左から平田早姫、平田欧子、平田翔

 帽子のアトリエ「オートモードヒラタ」は、フランス発祥のオートモードの技術を日本に伝えたモディスト、故平田暁夫の生誕100周年を機に、楽天ファッション・ウィーク東京26年春夏で初のショーを行う。技術を継承する娘の平田欧子と孫の平田早姫、平田翔が参加する。ショーで見せる帽子を制作する意識を聞いた。

(須田渉美)

 ――ショーにチャレンジした経緯は

 欧子 普段は展示会で間近に帽子を見てもらっていますが、私たちは「人がかぶった時にこう見える」を念頭に制作しています。帽子が主役のショーをやりたい気持ちはずっとあって、父の生誕100年という節目がきっかけになりました。早姫が10年、翔が7年の経験を積んで技術が上がってきたので、良いタイミングだと思いました。

 普段、作って販売している帽子とは異なり、ショーピースに振り切って制作しています。19世紀に活躍したフランスの作家の生き様をテーマに考えて、女性も男性も共有できる中性的なイメージで31ルックの帽子を作りました。

 ――初めて3人で一つのことに取り組む

 欧子 普段は私が「アキオヒラタオウコ」を、早姫が「エイチエイティー」のチーフデザイナーを担当し、早姫と翔で「サキエショウ」をデザインしています。役割分担は異なりますが、日常的に「ここはこういう形がいいんじゃないか」と意見をぶつけ合っているので、取り組みやすかった。「このニュアンス」という感覚的なことを理解して共有できるのは大きな強みです。

 ――ショーピースを作る面白さとは

 早姫 展示会に出す販売を意識した帽子では使えない繊細な素材、私自身、今までに見たことのない素材を自由に取り入れることができたことです。祖父がパリで買い集めていた美しい素材がたくさんあって、使えずに大事に保管していました。テーマになっている19世紀の時代背景にも合っていると思います。それから、父が作った帽子のチップや当時作ってもらった木型の一部を取り入れて、自分たちなりに発展させていったことです。時代が変わると、何か違うなと思うところがあって、直さなくちゃいけない部分もあります。同じ木型でも、ブリムの幅や傾斜を変えると見え方は全く変わります。

 ――技術を継承することとは

  祖父の考えた木型を触っていると、なぜ、この幅で作っているんだろう、このカーブのニュアンスってどういことだろうと感じる節があります。思い巡らすと、エレガントに作る姿勢が一貫して存在しているんです。それから、いかに人の魅力を引き出すか、かぶる人への思いやりを感じる木型です。そういった姿勢を自分自身も大事にしていきたい。



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