社内の「セクハラ」どう防ぐ? 経営トップの明確な発信を

2020/03/26 06:26 更新有料会員限定


有本均ホスピタリティ&グローイング・ジャパン社長

 ファッションビジネス業界は女性が多く働いている。かつては企業内での男性優位や上下関係を利用した様々なハラスメントがまかり通っていたこともあった。しかし今は、男女を問わずセクハラやパワハラが許される時代ではない。セクハラ問題を契機にトップが辞任する事態も記憶に新しい。セクハラ対策、従業員を守れる会社とは何か、サービス業に特化したハラスメント対策講座を行っているホスピタリティ&グローイング・ジャパンの有本均社長に聞いた。

(疋田優)

認識薄い加害者

 ――企業内でセクハラが起こる環境と背景は。

 セクハラを起こす人は「悪気がない、自分が悪いと思っていない」ことが根底にある。実際に訴えられた加害者のほとんどが「自分は大丈夫。セクハラには該当しない」と発言していることからも分かる。加えて「コミュニケーションの一種」「自分は特別」と思い、「支配欲が強く」「欲求不満である」ことも多い。そのため社内対策としては、まず「どのような行為がセクハラに該当するのか」を意識させるところから始めなければならない。

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