90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。
※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。
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メッシュで決めろ 音楽とスポーツの混ぜ合わせスタイル
2000年7月15日付

メッシュのTシャツが男性たちに大人気だ。大きなナンバーやロゴが入ったスポーツユニフォームのようなシャツで、色は原色。NBA(米プロバスケットボール協会)の選手みたいなダボッとしたタンクトップや自転車ブランドの長袖シャツなどもカッコよく着ている。キャップやサンバイザー、リストバンド、スケートボードがアクセサリー。「ヒップホップとスポーツを混ぜ合わせたってこと」。これが基本だ。
裏原宿の古着屋やカジュアルショップには、メッシュTシャツがたくさん並んでいる。かなり前から売れていたのだが、ストリートで一気に広がったのは最近のこと。年齢層も幅広く、ラーメン屋のおじさんは迷彩模様のメッシュタンクトップで頑張っている。なかには、何年も前に父さんたちが着ていた白いメッシュ肌着のようなTシャツもある。
《記者メモ》
文中に出てくるリストバンド。ちょっとした小物ですが、かなりヒットしていました。その背景は思い出せませんが、女性たちも着けていました。
(赤間りか)
