阪急阪神百貨店 ECサイトを刷新

2017/03/23 06:26 更新


 阪急阪神百貨店は22日、ECサイトを刷新し、自社ECモール「阪急ファッション&ビューティーEストアーズ」をオープンした。従来の百貨店サイトからの脱却を掲げ、専門性、独自性の高い「専門大店型モール」とする。同社の中でも特徴的な化粧品とメンズファッションで先行して独自ページを立ち上げ、広域客の取り込みを目指す。

 化粧品ページは「阪急ビューティー」で、店頭の8割を占める約160ブランドを販売する。トップ画面にはブランド横断型で旬のメイクを提案する独自のメインビジュアルやランキングを載せる。各ブランドのページでは、ヒストリーやイチ押し商品などをブランドの要望に合わせて掲載する。

 マーケティングオートメーションを活用し、顧客動向に合わせたメールも配信する。メンズファッションページは「阪急メンズオンラインストア」で、四つの編集ページを設ける。紳士靴などこだわりが詰まった商品を、海外の生産現場の動画をまじえて販売する「マイスターショップ」、国内外の新進クリエイターファッションを提案する「ガラージュ・Dエディット」、ファッション誌の編集長やバイヤーが商品を紹介する「ギフトフォーヒム」、スキンケア方法などを動画で見せる「メンズビューティー」。ガラージュ・Dエディットでは、EC限定商品も月替わりで販売する。

 既に先行会員キャンペーンとして「マスターマインド」と「エフシーレアルブリストル」の協業商品を先行販売したところ、20分で完売し、1800万円を売り上げた。

 サービス面では店頭受け取りを導入し、ポイント連携を拡充する。店頭受け取りは、午後1時までにECで注文すると、当日の午後5時以降に専用カウンターで商品を受け取ることができる。ポイントサービスは、これまでは自社カード決済のみポイントが加算されていたが、現金や他社クレジットカードで購入してもポイントがためられる。

 まずはEC販売で先行していた化粧品で、オムニチャネル化に向けた様々な施策を打ち、メンズはECを軌道に乗せたい考え。リニューアル前の化粧品のEC売上高は約7億円で、EC化率3%。17年度は15億円に伸ばすのが目標。ゆくゆくは、他社ECモールや越境ECモールへのサテライト出店も計画している。

 化粧品ページ「阪急ビューティー」は、ブランド横断型で旬のメイクを提案する独自のメインビジュアルを掲載している。

関連サイト:阪急ファッション&ビューティーEストアーズサイト https://web.hh-online.jp/hankyu-beauty/




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