阪急阪神百貨店 神戸・高槻阪急の全館改装に着手 103億円を投資 来秋完了目指す

2022/05/16 06:28 更新


 阪急阪神百貨店は、19年10月に取得した神戸阪急、高槻阪急の全館改装に着手する。

【関連記事】阪急阪神百貨店のCSV経営戦略 社会貢献で収益にも貢献

 神戸阪急は、主としてハレ消費の品揃えを強化・拡充する都市型百貨店モデルへと、全館営業面積の約90%を改装する。

 高槻阪急は百貨店と専門店で構成する郊外型百貨店モデルへ、約65%を改装する。改装完了時の23年秋に施設名称を「高槻阪急スクエア」に変更する。いずれも22年度から順次開始し、23年秋の完成を目指す。改装投資額は2店合計で約103億円。

 神戸阪急は、新館1~3階にモードを切り口に30ブランド以上を集積する、メンズ・レディスのデザイナー・クリエイターブランドを中心に、インテリア、カフェなどで構成する「阪急モード神戸」(売り場面積約2500平方メートル)を、本館2~4階にコスメ関連の「神戸阪急ビューティーワールド」(約1700平方メートル)を新設する。婦人靴、ハンドバッグなども移設改装する。いずれも8月にオープンする。このほか、本館4~6階と8階に地域密着のライフスタイルを提案する「神戸スタイル」ワールドなどを23年度に順次開設する。改装投資額は約80億円。

 高槻阪急は、百貨店部分を現状の面積構成比約4割から約2割に圧縮する。百貨店は食、コスメ、催事中心とし、コスメは1.3倍の約640平方メートル、約30ブランドに拡大する。

 6月に「ビッグカメラ」を3階に、9月に1、2階にも大型専門店を導入するなど専門店ゾーンを拡大する。1階は「子育てファミリーライフ」、2階「今どき旬ファッション」、3階「大人の楽しみ」をコンセプトにフロアを構築する。22年度から23年度にかけて順次オープンする。改装投資額は約23億円。

神戸阪急は新館にモードを切り口に30ブランド以上を集積する


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事