阪急うめだ本店は、24年春に新設したパーソナルコンサルティングサービス(PCS)部に、25年春から「カテゴリースペシャリスト」を新たに配置する。婦人服、服飾雑貨、子供服など各カテゴリーで、来店客のブランド横断型の買い物をサポートする。
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カテゴリースペシャリストはコンテンポラリー、プレミアムなどフロア内のブランド、売り場の枠を超え案内、販売する。PCS部の予約型の有料パーソナルスタイリングの「ファッションコンサルティングサービス」(FCS)とは違い無料だ。4階コンテンポラリーの期間限定店「イットコンテンポラリー」をベースに、4階担当の一人のスペシャリストを試験的に配したところ、年間約2500万円を販売したという。
混雑して販売スタッフに声をかけられないなど困っていそうな人に対し「何か御用はありますか」などと声をかける形。黒のコート、赤のニットなどブランドを問わず探している来店客などが主な対象で、各ブランド売り場に入って自ら接客する。特定ブランドの目的客の場合は、当該ブランドスタッフにバトンタッチする。
「同じカテゴリーで見比べたい人は多い」(佃尚明執行役員第1店舗グループ婦人ファッション、婦人服飾品、リビング・趣味雑貨、子供ライフスタイル営業統括部担当)とみて、今春から、婦人服で5人程度、服飾雑貨や子供服にも各1人を配置する予定だ。「(スペシャリストを)取引先にも快く迎えてもらうように話をしている」という。