羽田未来総合研究所(東京、大西洋社長)は23年冬、羽田空港第3ターミナルに日本発の地域創生型ラグジュアリーブランド「ジャパンマスタリーコレクション」(JMC)の直営店をオープンする。日本各地にある優れた技術・素材・感性を生かして、新しい価値を付加して商品を選定・オリジナル開発する。出国エリア内の免税店となる。
単に日本製品を集め、販売するのでなく、「生産者が100年後も存続するための評価、後継者、資金を得ること」(大西社長)を目的に循環型プラットフォームを構築する。国内外から注目されることで、その地域での評価を上げ、後継者や周辺のビジネスが生まれ、地方が潤うようにする。また、値付けは付加価値として高額に設定して生産者に利益還元する仕組みにする。日本の地域や産業の課題解決を目指す。
JMCを日本の魅力を発信する場として、羽田空港の免税エリアの価値向上にも結び付ける。これまでの空港免税店は欧米ラグジュアリーブランド、コスメ、酒、たばこが中心だったが、日本のクリエイター、伝統工芸、ファッション、雑貨のオリジナルを含むコレクションを品揃えする。実店舗に並行して越境ECを立ち上げるほか、オリジナル商品の拡大、多店舗化に取り組む。
店舗面積は188平方メートルで、常設売り場とプロモーションスペースを併設する。売り場環境は日本の名栗加工、寄せ木細工と調和した色・素材で、海外から見たジャパンラグジュアリーを表現する。