近大生が立ち上げたHAGI、若者向けフリマ事業を拡大 出品インフルエンサーとの交流も

2023/08/23 06:26 更新


インフルエンサーは一人あたり約50点を出品する

 フリーマーケットを運営するHAGI(ハギ、大阪市)は22年から、インフルエンサーが私物を出品・販売する〝若者向けの都市型フリーマーケット〟として「リファッションマーケット」を始めている。1年足らずで30回近く開催しており、9月6日には大阪市中央公会堂で、規模を拡大して開催する。

 ハギは、近畿大学4年生の岡本萌花さんと山本あかりさんが1年生だった21年3月に設立し、両者が代表取締役を務めている。23年7月26日には大阪・梅田で26回目のリファッションマーケットを開催。SNSのフォロワー1万人以上のインフルエンサー18人が出品した服やアクセサリー、コスメなどが並んだ。

「高校生の時から社長になりたかった」と話す岡本さん

 商品の平均価格は2000円ほど。インフルエンサーと来場客の、「チェキ」による撮影会など、交流できる機会も設けた。入場するためには有料チケット(800円、開場10分前に入場できる5人限定のVIPチケットは1600円。価格は毎回異なる)が必要となる。「リファッションマーケットを初めてまだ1年経っていないが、来場者からの反響はとても良い。インフルエンサー側にもこうしたフリーマーケットや、交流の場に対するニーズがあったように思う」と岡本さんは話す。

 フリーマーケットへ出品するインフルエンサーのスカウトはSNS経由が多く、同フリーマーケットには今まで延べ300人ぐらいが参加したという。インフルエンサー個々の事前告知だけでイベントの集客をしているため、同社から広告を出すことは基本的にしていない。

 同社はこの他に、和歌山や奈良などフリーマーケットの開催数が少ない地域で、フリーマーケット「るらるマーケット」なども運営している。

 フリーマーケットの事業を主軸にしたきっかけは、創業者の1人である岡本さんの原体験から。「小学生の時に親とフリーマーケットに出店し、自分の使っていたおもちゃを並べて販売した経験が楽しくもうれしくもあった」という。

 リファッションマーケットは9月6日、大阪・中之島の大阪市中央公会堂で、過去最大規模で開催する。インフルエンサー50人が出品し、他にも古着ブースや企業ブースなどを設ける。初の来場者数2000人を目指す。今後は、るらるマーケットをインターンシップ参加の学生に事業譲渡し、リファッションマーケットの規模を大きくしていく。



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