京都府やグンゼなど産学官で「モノづくり」支援 

2016/11/21 15:10 更新


 京都府と綾部市、グンゼ、京都工芸繊維大学は、物作りをコンセプトにした交流や産業創出を目指す「北部産業創造センター」(仮称)を京都府・綾部市に整備することで4者合意した。グンゼが所有していたJR綾部駅前の土地に、府が中心となって延べ床面積1700平方㍍の2階建て建物を17年に建設し、18年の完成を目指す。

 07年に開設した同所の「北部産業技術支援センター・綾部」を全面リニューアルする形となる。

 施設概要は、①企業家や学生などが施設の機器を利用しながら創作や交流などに使うコワーキングスペースの新設②大学の研究支援室と公設試験研究機関の技術支援室が揃い、研究シーズと企業ニーズのマッチングや技術支援を実現③設計開発サポートセンターやオープンファシリティ(機器貸与)を備え、短時間・低コスト開発を支援する設計・製造用コンピューターシステムの導入や分析・検査機器などの拡充――となっている。商業施設や市民向けの関連施設も順次、整備していく予定だ。

 

北部産業創造センター会見

 

 21日に京都府庁で山田啓二京都府知事、山崎善也綾部市長、児玉和グンゼ社長、古山正雄京都工芸繊維大学学長らが揃って共同記者会見に臨んだ(写真上)。

 山田知事は、「綾部で創業したグンゼさんなどの協力を得て、京都府中北部の新たな中小企業の開発拠点として、地域創生のモデルになるような施設としたい」と抱負を述べた。



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