【パリ=松井孝予通信員】フランスの84のラグジュアリーメゾンと16の文化機関で構成するコルベール委員会は、新メンバーに「バレンシアガ」と「アンリ・セルメール・パリ」を迎えると発表した。
バレンシアガは1917年、スペイン人のクリストバル・バレンシアガによって創設、37年にパリに拠点を構えた。2015年からデムナ・ヴァザリアがアーティスティックディレクターを務める。
アンリ・セルメール・パリは1885年、クラリネット奏者アンリ・セルメールによって創業。現在は創業者家族の指揮のもと、クラリネットやサクソフォーンを製造している会社。日本では英語読みの「ヘンリー・セルマー」で知られる。
エリザベス・ポンソル・デ・ポルト会長は、「バレンシアガは歴史と、象徴的でモダン、そして画期的なコレクションの創造性を結びつけ、製品を作る技量は世界的に評価されている。アンリ・セルメール・パリは4世代にわたり聴覚のセンスを磨き、ラグジュアリーを特徴付ける錬金術を行ってきた」と新メンバーを歓迎するコメントを寄せた。