米・アウトドアブランド「グラミチ」の国内販売が好調だ。企画・販売するインスによると、今期(20年1月期)は前期比1.5倍の増収ペースで、売上高は80億円(小売りベース)を超えるという。20年春夏からは、高機能素材を使った新ライン「パフォーマンスアウトドア」を本格導入する。
(杉江潤平)
通年ビジネスに
グラミチは、ロッククライマーのマイク・グラハム氏が82年にカリフォルニアで立ち上げた。足を広げてもつっぱらない股下の仕様「ガゼットクロッチ」や、片手で簡単に調整できる「ウェビングベルト」を採用したショーツが代表アイテムだ。09年に伊藤忠商事が日本でのマスターライセンス権を取得し、10年からインスがライセンス商品を企画・製造・販売している。
販売初期こそ、定番のメンズショーツの割合が大きく、ビジネスも春夏に偏っていたが、細身でロング丈のストレッチパンツなどを開発し、通年販売の足掛かりをつかむと、ターゲットやアイテムを拡大。他ブランドとの協業や小売店の別注対応も強化し新客を獲得した。