東京都世田谷区の豪徳寺駅周辺が、国内外から脚光を浴びる街へと変わり始めた。小田急線と東急世田谷線が交わる同地域は、近隣に複数の学校を抱える住宅街として知られてきた。しかし近年、若手の店主によるアパレル専門店やライフスタイル系ショップが相次いでオープンし、注目されている。駅名にもある曹洞宗の寺院、豪徳寺の招き猫伝説が海外で有名になったことから、インバウンド(訪日外国人)客も集まっている。
(高塩夏彦)
中心となっているのは、駅から徒歩数分の小さなアーケード街、豪徳寺市場だ。その名の通り、古くは地元住民に愛された市場だったが、22年7月ごろから、若い店主の店が集まるスポットへと変わった。