ゴールドウイン「ヘリーハンセン」
ブランドの姿勢伝える
「海の家」を企業やブランドメッセージを伝える場に――昨年に続き、不動産業のFMGが手掛ける海の家「ザ・セイル・ハウス」に、アウトドアブランド「ヘリーハンセン」として協力したゴールドウイン。単にブランド認知を広げるためだけでなく、地球環境の保全や、海での安全なアクティビティーを呼びかける場として海の家を位置付けている。
例えば、海の家で使うシェードやビーチベッドシートなどには、不要になったヨットの帆を活用した。鈴木昭彦執行役員事業統括本部ヘリーハンセン事業部長によると、「セイルを廃棄するには費用がかかるため、マリーナに置きっぱなしにされるといった問題が起きている」。そこでヨットのセイルメーカーなどと協力し、使用済みの帆を集め、リサイクルすることにした。8月11日には、不要になったセイルやロープなどを使い、ワークショップも開く。
ザ・セイル・ハウスでは、同店オリジナルのユニフォームやTシャツなどを販売する。ライフジャケットのレンタルサービスを通じてその着用を促し、海での安全な遊び方も啓発する。
ザ・セイル・ハウスの場所は神奈川県・葉山の一色海岸海水浴場。8月31日まで営業する。
ウェアーズ「ダブルクローゼット」
写真映えする空間に
ウェアーズ(東京)のレディスブランド「ダブルクローゼット」は、神奈川県・葉山の一色海岸にある海の家「ザ・セイル・ハウス」と協業している。同施設のスペースの一角を使い、ダブルクローゼット仕様の海の家の空間を作った。22日までの5日間限定。
会場の内装は、女性からニーズの高いインスタ映えやフォトジェニックを意識してピンクを基調に装飾。ネオンサインやカラフルな椅子も設置した。飲食メニューも、おしゃれな見た目のノンアルコールドリンク、レインボーカラーのかき氷、ハンバーガーを提供する。
会場限定のオリジナルTシャツや韓国で仕入れた雑貨も販売する。ただし、これらで売り上げを取るというよりも、「面白いことをやっているブランドだと感じてもらえたら」と同社。準備の過程もインスタグラムに投稿してきた。
22日には、インスタグラムで募集した顧客やインフルエンサーなど40人弱と、施設の屋上でバーベキューパーティーを予定する。東京から貸切のはとバスで送迎するもので、これだけの規模の顧客向けイベントは初めてという。