ゴールドウイン、販売員の定着・育成強化 ロープレ大会最優秀賞に海外研修

2025/10/20 17:30 更新NEW!


ロープレ大会最優秀賞の泉原さん

 ゴールドウインが販売員の定着・育成に向けた取り組みを強化している。10月上旬に開催した接客ロールプレイングコンテストでは前年に続き海外研修の褒賞を設定。販売員同士が互いに学び合う機会とするとともにスキルアップを促す。

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 ゴールドウインでは近年、販売員が働きやすい職場環境や制度作りを進めている。連続で10日間の休暇を取得できる「バカンス休暇」制度は、ほかの休みと組み合わせて最長14日間で、23年度(24年3月期)は871人が取得した。25年4月には、販売職950人を含む1200人の契約社員を正社員化している。モチベーションの引き上げと人材の定着を図った。

 接客ロープレ大会はコロナ終息後3回目で、関連会社の従業員含む約1000人の販売スタッフが対象。10月7日には東京本社1階で予選突破者10人による決勝戦「セールスコンベンション」を実施した。基本的な販売スキルだけでなく、「お客様をフィールドへ誘うように自身の体験共有や商品の使用シーンをイメージしやすい提案ができているか」などを評価ポイントにした。「最優秀賞」に選出されたのは「ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン/ニュートラルワークス名古屋ラシック店」の泉原直幸さんで、国外含む希望店舗での実習・現地視察ができる。前年の最優秀賞受賞者は「ゴールドウイン」の米サンフランシスコ店を訪問、その内容を社内報で報告した。

 渡辺貴生社長CEO(最高経営責任者)は総評で「小売りの現場は『顧客接点の最前線』だ。本選出場者の接客から思いやり・優しさ・相手をおもんぱかる気持ちを随所に感じた。改めて会社全体で小売りの現場を支えていく必要性を実感した」とした。

「小売りは顧客接点の最前線」と話す渡辺社長


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