注目のグランピング、伊勢丹でフェア

2016/05/11 06:25 更新


 伊勢丹新宿本店は24日まで、アウトドアの新しい楽しみ方「グランピング」に着目したフェアを行っている。グランピングは英語のグラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語で、自然の中でぜいたくな時間を過ごすキャンプスタイルだ。欧米では定着しつつあるライフスタイル発信で需要を掘り起こす。

 本館、メンズ館の各フロアで実施中。紳士・婦人服、リビング、食品など全館を横断し、カジュアルのセットアップや、持ち寄るためのキャビアやシャンパン、ソファなどを揃えた。メンズ館1階と本館屋上ではテントなどを設営、楽しみ方を提案している=写真。

 グランピングは、画像共有サイトのピンタレストの15年検索キーワードが1位となり、インスタグラムのハッシュタグは30万を超えるなど世界的に人気が高まっている。国内では昨年9月に専門雑誌『グランプ』が創刊され、体験施設が増えた。ラスカ茅ヶ崎が今年4月、屋上にグランピング要素を取り入れたバーベキューテラスを開設するなど、日本でも広まる気配がある。

 従来のキャンプは面倒な準備や寝心地の悪さから女性にマイナスイメージも持たれがちだったが、グランピングはベッドやシャワーなどホテルの機能を完備した体験施設が多く、快適なのが特徴。三越伊勢丹は「女性にとってもホームパーティーの延長線のような感覚で楽しめるのでは」と期待を込める。市場が拡大すればファッションや雑貨などで、グランピングに合わせた商品開発も検討する。

 



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