北鎌倉のジジ・ニッティング 編物の楽しさ共有したい

2018/01/19 11:00 更新


「編み物は自由で楽しいし、明るい。明るくないと人は集まらない」とオーナーの野中さん

 手芸に関わるギャラリー兼ショップ「ジジ」(神奈川県鎌倉市)は、編み物に特化した新店舗「ジジ・ニッティング」(同)をオープンした。目玉商品は多彩な太さや意匠の糸玉が主力の英国ブランド「ウール・アンド・ザ・ギャング」。欧米を中心にSNS(交流サイト)や動画共有サイトを通じて人気が高まり、国内で初めてフルラインナップを揃える。定期的にワークショップを開き、ユニークな糸を通じて「編物の楽しさを一緒に共有したい」(オーナーの野中芳絵さん)という。

 新店舗は、JRの北鎌倉駅から徒歩圏内。周辺は閑静な住宅街で、ファッションに関わる物販は見当たらない。ただし、刺繍糸を輸入販売するディー・エム・シーなどハンドメイド関係者によると、「北鎌倉、湘南エリアは日常的にハンドメイドを楽しみ、ファッショナブルな人たちが多い」という。

 野中さんは同店のほか、近隣でワークショップをメインにしたギャラリー兼ショップを運営し、地元のハンドメイド愛好者とのつながりは強い。顧客はもちろん、愛好者の間で話題となっていたブランドの一つが、ウール・アンド・ザ・ギャングだ。

 新店舗の面積は約23平方メートル。品揃えの約95%はウール・アンド・ザ・ギャングが占め、フルラインナップのため、「わざわざ来店いただいても納得感のある品揃え」という。

「ウール・アンド・ザ・ギャング」がフルラインで揃う

 同ブランドの糸は、太い物で直径10ミリや25ミリもあり、定番品はソフトで適度な弾力のあるペルー産ウールの糸。アルパカ、モヘヤの糸もあり、色数も含めて豊富だ。それらの糸と付属の棒針やかぎ針を使ってユニークなアパレル、ファッショングッズを作ることができるパッケージも販売している。太い糸を使えば、一般的な毛糸より短時間で編物が完成し、初心者からも支持されている。

 オープン後、「思っていた以上に売れ、完売する商品もあった」と野中さん。1玉を使って2~3時間でネックウォーマーが仕上がるなど、「速く編めるので、喜ばれている」と話す。

1玉でネックウォーマーを編むことができる


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