グランフロント大阪の全館売上高 衣料などが伸び4~9月は16%増

2024/10/25 06:26 更新


グラングリーン大阪の先行開業で入館客数を伸ばしているグランフロント大阪

 グランフロント大阪(GFO)ショップ&レストランの4~9月の全館売上高は前年同期比16%増、入館客数は約9%増となった。国内客の回復に加えてインバウンドが貢献し、売上高、入店客数、客単価の増加が続いている。カテゴリー別では、衣料品、文化用品雑貨、家庭用品の伸びが高い。隣接地のグラングリーン大阪(GGO)の先行開業により9月は入館客数が大幅に伸びた。12月中旬に「ヨネックス」の旗艦店がオープンするなど、テナントのブラッシュアップに取り組む。

(吉田勧)

 カテゴリー別の売上高は、衣料品が18%増、文化用品雑貨が13%増で、23年9月に移転・増床オープンした「無印良品」が含まれる家庭用品は94%増となった。飲食も6%増と伸びが続く。中でも伸びが目立つのが「アークテリクス」「アンドワンダー」「ビルケンシュトック」「ニューバランス」「モンベル」「ザ・ノース・フェイスプラス」などアウトドア、スポーツ。このほか、「ジンズ」「エストネーション」「ユナイテッドアローズ」「ドゥロワー」「ビームス」「クロムハーツ」なども好調だ。いずれも国内客、インバウンド客に支持されていると見る。インバウンドの売上高構成比は、物販の15%程度。インバウンド売り上げが過半を占めるテナントもある。

 9月単月の入館客数は約14%増で、4~8月の約3%増から大幅に増えた。下期はGGOの先行開業の集客効果に期待する。8月にGFO、GGO共通の「おさんぽアプリ」を立ち上げた。会員登録は計画以上のペースで推移しており、販促やテナント支援に活用する。

 12月中旬には、南館地下1階に世界で3店目というショールーム兼ショップの「ヨネックス大阪ショールーム」を開設する。店舗面積は約1000平方メートルで全カテゴリーの製品を扱う予定だ。このほか、来春のGGO南館開業に合わせて、テナントの入れ替えや既存店の店装改装などに取り組む。



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