アフェクション東京(東京)の「ジョルジュサンク」は、買いやすい価格とフランスでデザインされた〝高見え〟する面構えが特徴の合皮製バッグ主力のブランドだ。販路は卸がメインだが、この春夏から期間限定店などで直販も強化する。
(高塩夏彦)
ブランドを担当する天乃維佐夫さんは写真家の顔も持つ。数年前、パリで写真家仲間から自身がデザインしたバッグを販売したいとの相談を受け、OEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の背景を持つアフェクション東京を紹介したことからブランドが始まった。ジョルジュサンクは2人が打ち合わせをしたパリの地名に由来する。
最初の商品は現在も定番で販売しているトートバッグ2型。1万円台の手頃な価格に抑えるために、合皮を採用したが、本革のように見栄えする素材を厳選した。軽さや手入れの簡単さなど機能性にも優れる。
縦型のトートバッグは荷物が多い写真家の仕事から生まれた大容量が特徴だ。横型のモデルは短めのハンドルを採用し、ブリーフケースのように持つこともできる。ユニセックスで使えるよう、ストラップなどに少しがっしりとしたメンズのベルト風のパーツを採用している。
手に取りやすく大人も使えるバッグとして大手セレクトショップに評価され、卸で販路を広げてきた。中国の協力工場による、別注や追加生産に対応できる生産体制も強みになった。小型のショルダーバッグや巾着タイプなど型数を増やし、スエード風の合皮も採用して素材の幅を広げた。購買層は20~40代の女性が多い。
26年3月に自社ECを開設したが「まだ知名度が低く、軌道に乗るには時間がかかる」(天乃さん)とみている。まず認知を拡大するため、期間限定店の開催を増やす。商業施設や大型のライフスタイル専門店の中など、これまで商品を置けていなかった場所で集中して開き、新たな客層との接点を作る考えだ。

引き続き商品の幅も拡充する。ビンテージのネクタイをアップサイクルしたクマのぬいぐるみのチャームや、一格上の本革製のバッグなどで対応できる販路を広げる。中長期的にはバッグに合うアパレルも企画し、スタイリング全体を提案することも検討している。

