21年10~12月の「フューチャーショップ」利用店調査 流通額が11.7%増

2022/02/25 06:27 更新


 EC支援のフューチャーショップ(大阪市)は、SaaS(インターネットを通じたソフトウェアの利用)型ECサイト構築プラットフォーム「フューチャーショップ」シリーズの利用店舗を調査した結果、21年10~12月の流通額が503億円(前年同期比11.7%増)だった。決済利用状況は、「現金・その他」から「ID・QR決済」にシフトした。外出機会の増加を受けてか、「旅行用品・旅行予約品」などの商材が好調だった。

 調査は、20年10月以前から契約しており、1年以上継続利用した店舗に限定して行った。調査期間中は、緊急事態宣言の解除による影響で外出機会の増加、実店舗での買い物機会の増加が見られ、EC利用には向かい風であると見ていたが、ECの利用は継続的に拡大した。

 21年10~12月の流通額の伸び率上位5業種は、1位が旅行用品・旅行予約(216.3%増)、2位は楽器・音楽機材(57.1%増)、3位はゲーム・おもちゃ・ホビー(47%増)、4位は本・CD・DVD(40.4%増)、5位がダイエット・健康(30.6%増)だった。

 一方、装飾品などの高価格帯商材や車やバイク用品などの移動手段に関わる商材、贈り物など、実物を見て購入したい意向が強い商材、実店舗での購入が復活したと予想される商材は流通額が縮小した。

 決済手段の変化は、クレジットカード、ID・QR決済、現金・その他決済の三つに分け、各月の総注文件数を1として調査した。現金・その他から、ID・QR決済にシフトしていることが分かった。

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