伊フルラ16年度売上高、6年連続2ケタ成長

2017/03/13 06:00 更新


 バッグの伊フルラは、16年度のグローバル売上高が4億2200万ユーロ、前年比で24.5%増と大きく伸ばした。6年連続の2ケタ成長となる。特にリードしたのは日本で、世界の売り上げ比率トップの24%を占め、 前年比31.7%増。

 利払い・税引き・償却前利益では前年比48%増の大幅な伸びとなる。本国イタリアは売り上げ比率20%、売上高8%増。イタリア以外の欧州、中東、アフリカが売上高23.5%増、米国16.3%増、アジアパシフィック地域28.3%増。

 好業績の要因は、ブランドとコレクションに対する消費者の評価が高まったこと、マーケティングへの投資、販路とネットワークの拡大とする。店舗の増加だけでなく、既存店ベースでも9%増と好調だった。

 フルラは現在、世界100カ国で販売しており、直営店は444店で15年度に比べ7%増。セレクトショップや百貨店での販売は1200店。16年度はパリ・サントノーレ通りやロンドン・ブロンプトン通り、モスクワの百貨店、アジアパシフィック地域の富裕層エリアなどに出店した。17年度もイギリス、オランダ、ドイツ、中国などに出店する計画。また、免税店などのトラベルリテール事業が急成長し、63カ国262カ所で販売。売上高は前年比40%増となった。今後はアジアパシフィック地域を強化し、さらに成長を目指す。

 急成長にともない、人事を含めた組織強化、従業員の福利厚生の充実を進めている。日本では全ストアスタッフの正社員化、グレード制度の改定、子育てワークタイムシフト制度、GLTD(団体長期障害所得補償保険)を導入した。

 フルラのジェネラルマネジャー、アルベルト・カメルレンゴ氏は16年度の業績結果を踏まえ、「各地域のカスタマーニーズへの対応をさらに強化していきたい」とコメントしている。



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