FUMIKODA(東京)は、人工皮革を使ったラグジュアリーバッグ「フミコダ」で期間限定店での販売を増やし、知名度を高める。今春は百貨店3店で開催し、メイド・イン・ジャパン、軽量かつ高級、動物の皮革を使わない、などの強みを訴求する。
すでに開催した西武渋谷店にはバッグを集積した売り場が無く、靴売り場の横に特設会場を作り、販売した。同店では「国内メーカーのラグジュアリーバッグはライセンスが多いが、フミコダには語れる背景があり、10万円を超える価格が受け入れられれば、一つのモデルになるのでは」と期待する。
同バッグの素材は高級車のシートに使われる人工皮革を、より本革に近づけるように加工し、高級感を実現しながら軽量で耐久性が高く、発色が良いなどの特徴を持つ。ブランドロゴを刻印するフラップのアクセサリーバーは綿花から作るべっ甲のようなセルロースアセテートを使い、福井県鯖江市で眼鏡のフレームと同様の手法で磨き上げる。
すべて動物に由来しない素材を使い、国内生産で、A4サイズのパソコンを収納し、置いても自立するショルダーバッグ14万8000円、ショルダーバッグと同じフラップを使用し、着脱によって交換ができるクラッチバッグ9万8000円などとなっている。
西武池袋本店の期間限定店は3月22~28日、そごう横浜店は4月18~24日。生産に時間がかかることから、認知度向上を目的に、当面は期間限定店と自社ECでの販売に注力する。
西武渋谷店で開催した「フミコダ」期間限定店のメインディスプレイ