藤井大丸のEC スマホ対応で購買率高まる

2017/02/16 06:50 更新


 藤井大丸は、16年10月にECのシステムを入れ替え、購買率が高まっている。18年3月期からはサイトのブランディングに力を入れ、全国にファンを増やしていく。

 スマートフォン対応を強化してページ移動を速くし、ショッピングカートにスムーズに導けるようにして購買率が0・5%から1・5%に改善した。グーグルのショッピング広告に出稿することで、費用対効果のある集客も実現している。現在のEC会員数は12万人で、首都圏からの購買が多い。リピート率をいかに高めるかが課題で、そのためには、京都ならではの発信やEC独自の品揃えなど、「ここで買う理由となるコンテンツ磨き」(藤井健志取締役)が必要だと考える。

 まずはECサイトを、「ウロコ」から「藤井大丸オンラインショップ」に名称変更し、館のECであることを明確にした。これまでは更新頻度を上げるために、商品の物撮り写真がほとんどだったが、今後はスタイリング提案の動画配信なども予定している。

 EC売り上げは16年2月期が前期比23・2%増の2億8700万円。今期はシステム入れ替え作業に時間を要したために、ほぼ横ばいと見ており、来期は倍増を見込む。

商品の物撮りがメインだが今後はスタイリング動画も予定している
商品の物撮りがメインだが今後はスタイリング動画も予定している


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