【パリ=松井孝予通信員】「オーバドゥ」「シャンテル」「シモーヌ・ペレール」など10ブランドで構成する仏プレミアムランジェリー連盟が、パリの円形劇場で大規模なショーを開いた。一般から選ばれた様々なプロポーション、肌の色、年齢の女性がストーリー仕立てのパフォーマンスを披露。パワフルなダンサーたちが身に着けた新作コレクションは、これまでにない共感を客席に与えた。ショーのテーマ「アルテレゴ/もう一人の私」の意図するところだ。
23年の仏ランジェリー消費は前年比5%減の18億ユーロ。輸出額は1%増の6億580万ユーロ。国内外ともに厳しい現状下、同連盟の「メゾンルジャビ」は再建型破産手続きがとられ存続が危ぶまれている。今回のショーには仏ランジェリー産業の団結と未来への希望が込められていた。