仏キッズのSPA「オカイディ」が日本市場へ

2017/04/27 06:26 更新


 フランス発ベビー・子供服のSPA(製造小売業)「オカイディ」を展開するアイディキッズが日本市場開拓に乗り出した。ジェトロ(日本貿易振興機構)の支援を受け今年1月にアイディ・ジャパン(東京)を設立、4月に直営店2店をSCに出した。17年中に5出店を計画し、5年後に80店規模を目指す。

 出店したのは、イオンレイクタウン(売り場面積約140平方メートル)とイオンモール幕張新都心(240平方メートル)。キッズウェア「オカイディ」と新生児・ベビーウェア「オベイビィ」で構成し、常時約500SKU(在庫最小管理単位)を扱う。ポップなフレンチテイストを魅力に、日常使いのカットソーやジーンズから、トラッドウェアやドレス、肌着まで子供の生活シーンに応じたアイテムを手頃な価格帯で揃える。

 人間工学に基づいたパターンや機能素材の採用で着心地を高め、価格はスパッツ1080円、シャツ2890円、ジーンズ1990円、3点セットロンパース2290円など。オカイディのサイズは、2歳(86センチ)から14歳(女児158センチ、男児164センチ)まで。2週間サイクルで新商品を投入し、VMDも1カ月に2回変えて新鮮味を出す。

 イオンレイクタウン店の月間売り上げは600万円以上で計画していたが、見栄えの良さと品質、買いやすさが消費を誘い、「予算を大きく超えるペースで推移」(マネジャーのデリヤン・ヤニック氏)している。

 アイディ・ジャパンは今後、都内のSCへの出店を進めつつ、路面の旗艦店も検討する。同時に、多店舗展開に向けた物流体制も整えていく。卸売り専用の上質ベビー・子供服「ジャカディパリ」で百貨店販路の開拓も計画している。

 96年に誕生したオカイディ、オベイビィは、現在は60カ国で787店(仏国内は約300店)の直営店とECを運営する。16年の売上高は5億9260万ユーロ (約690億円)。約3年前から強化するアジア市場は、中国で現地パートナーと組んで30店を運営し、今年は70店になる見込み。

 アイディキッズは、玩具ブランドも展開し、雑誌の出版、託児所まで事業展開し、NGO(非政府組織)への寄付活動に取り組んでいる。グループ全体の16年の年商は8億6000万ユーロ 。

ドレススタイルや靴・スニーカー、水着なども揃う


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事