7月訪日外国人客数、過去最高を更新

2016/08/18 10:52 更新


中国人客が押し上げ

 日本政府観光局によると、7月の訪日外国人客数は前年同月比19・7%増の229万7000人で、7月としても、単月としても過去最高記録を更新した。これまで単月として過去最高だった16年4月の208万2000人を大きく上回った。

 多くの国・地域が夏季休暇シーズンを迎えたこと、クルーズ船の大幅な寄港増加や航空路線の新規就航・増便が貢献した。高額品消費や爆買いが失速しているが、訪日需要は依然として高い。

 国・地域別では、中国と香港が単月として過去最高を記録した。なかでも中国は今年4月から3カ月連続で50万人を超え好調が続いていたが、7月は前年同月比26・8%増の73万1400人と大きく伸長した。クルーズ船の寄港増加のほか、個人旅行需要が堅調だった。香港は前年同月比16・3%増の18万4600人。成田、関西、高松、鹿児島への新規就航や、石垣線や新千歳線の増便が追い風になった。

 このほか英国・ロシアを除く16の国・地域が7月として過去最高を記録した。熊本地震発生直後、前年同月比マイナスに落ち込んだ韓国も復調。7月は前年同月比30・0%増の44万7000人で、7月として過去最高を記録した。運休していた航空路線が再開したことなどが押し上げた。

 8月は国際的な政情不安や円高傾向の影響が懸念されるものの、東アジアからのクルーズ船の寄港数増加、航空路線の夏季増便などが控えており、引き続き伸びが期待できる。



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