フェアトレード・ラベル・ジャパンは「第11回ステークホルダー会合」を東京で開いた。会場提供や運営はデロイトトーマツコンサルティングが協力した。フェアトレード認証取得企業や認証取得を検討している繊維や食品関連企業など56社・106人が参加した。
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フェアトレード・ラベル・ジャパンによると、17年(速報値)の世界のフェアトレード認証製品市場規模は前年比5.6%増の83億2000万 ユーロ (約1兆530億円)。5年前の12年と比べると72%伸びた。日本国内の市場規模も継続的に増加し、17年は4.5%増の118億5600万円となった。フェアトレード認証製品の貿易量によって生産者組織に保証される「フェアトレード・プレミアム」の16年の全世界合計は約1億5060万 ユーロ (約190億円)に上り、世界各地の社会インフラ整備や、生産性や品質の向上、気候変動への対策などに活用されている。
デロイトトーマツコンサルティングの羽生田慶介執行役員は「SDGs(国連の持続可能な開発目標)ビジネスの可能性とルール形成」をテーマに講演し、SDGsの経済的なインパクトやフェアトレードなどの社会課題解決のため施策の普及に向けたルール形成について話した。
豊田通商アパレル事業部の高橋渚さんは、原料から製品まで一貫した豊田通商グループのフェアトレード認証コットンビジネスの事例を紹介した。
