ファストリの九州豪雨支援 有明プロジェクトの働き方改革生きる 現場のニーズ捉え、迅速に

2020/09/25 06:30 更新会員限定


 災害支援に実務連携のスピードを――ファーストリテイリングは7月、九州豪雨で被害の大きかった熊本県へ衣料品を寄贈した。自治体などの要請を受け、7~16日に届けた衣料品は、ユニクロを中心に2万点を超えた。迅速に物資を支援できた背景には、ユニクロだけで国内800を超える店舗ネットワークと、ここ数年進めてきた働き方改革「有明プロジェクト」によって社内情報の把握や共有、分析の速度が格段に上がったことがある。

(柏木均之)

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■要請翌日に第1弾

 同社に支援要請があったのは7月6日で、翌日の7日には熊本県に第1弾の衣料品を寄贈した。災害が起こった際、被災現場は混乱していることが多く、発災直後に支援物資として何がどれだけ必要か、適量を把握することは容易ではない。そこで支援活動では、被災した地域で運営する自社の店舗からの情報を活用した。

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