ファッションジュエリーのクリスマス戦略　12月だけでなくシーズン全体で

「アガット」のコレクション

　ファッションジュエリー7ブランドのホリデー～クリスマス戦略が出揃った。12月単月での売り上げ見込みは既存店の前年比で全社が昨年を上回ると予想。想定伸び率は微増～2ケタ増と幅がある。多くのブランドがこの間の価格改定を背景に一定の客単価増を見込むが、客数で想定が割れた。商品企画は、素材の高騰も背景に、ターゲットをより明確にセグメントし、メリハリを付けた内容になってきている。

（中村維）

【関連記事】ファッションジュエリーのクリスマス・ホリデー企画　華やいだ気持ちに添う存在感

　大きな流れでは、ギフト需要の減少と低価格化を背景に、12月一極集中でなく、シーズン全体できめ細かくMDを組み、自家需要で売り上げを確保する戦略にシフトしつつある。ただ減ったとはいえ、12月のギフトもまだ大切な売り上げの柱の一つ。予算ありきの客が多いため、金高騰の折ではあるが例年並みの価格の限定品をきちんと準備するとの声が聞かれる。自家需要向けは単価を上げつつ、顧客を満足させるデザインで付加価値を高め訴求する。