百貨店ファッションジュエリーのクリスマス商戦 客数減・単価増が鮮明

2020/12/15 06:29 更新会員限定


 百貨店でのファッションジュエリークリスマス商戦の中間商況は、客数減、客単価増の傾向が鮮明となっている。良いもの志向で客単価は上昇傾向だが、特に大都市圏のターミナル型店舗で新型コロナウイルスへの感染が懸念され客足が鈍り、11月単月では前年割れの店舗が多かった。郊外店舗では前年を上回るケースが見られるも、12月に入り感染者が拡大しつつあり、見通しは不透明だ。商戦本番となる中旬以降は、密を避け、客足が分散するとの見方。アイテムでは、上質感のあるダイヤモンドジュエリー、トレンドの続く耳回りアイテムなどに加え、リングに動きが出ているのが新しい。

(中村維)

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 クリスマス商戦序盤でのファッションジュエリーの売り上げは、伊勢丹新宿本店(11月~12月6日)、阪急うめだ本店(11月単月)、大丸松坂屋百貨店全店(11月単月)のいずれも客数減により前年実績に届かなかった。「東京駅や梅田といった大都市のターミナル店の集客が減っている。神戸や名古屋の店舗では前年実績を上回ったところも」(大丸松坂屋百貨店)。一方で、そごう・西武は11月は前年比3%増と健闘、11月下旬に入り、感染者増の報道を受け都心店を中心に来店者が減少するも、12月上旬(6日)段階までは前年並みに推移した。

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