ファッション・ビューティー業界の求人 名古屋、福岡、大阪でコロナ前水準超える

2022/11/28 06:26 更新


 ファッション・ビューティー業界の人材紹介・派遣を行うiDAは、全国4都市(東京、名古屋、大阪、福岡)の拠点で、コロナ禍前の19年10月を起点に22年10月までの求人状況を調査した。その結果、名古屋、福岡では7月から、大阪も9月から求人数は19年度を超えて増加傾向。東京は回復途上ながら7月以降、急増している。20年2月以降、4都市とも求人数は急激に落ち込んだものの、21年4月ごろから増加基調となり、今年7月に名古屋と福岡が、9月には大阪もコロナ禍前の求人数を超えた。転職求人サイト「マイブランズ」の調査でも、中途採用の求人数が19年10月時点を上回り、採用状況が戻りつつある。企業は採用目標を達成するために選考基準を見直し、業界未経験や第二新卒も積極的に選考する傾向が強まっている。

 iDAの石井哲也リクルーティング事業部事業責任者は「名古屋、大阪、福岡では、新規出店や改装に伴う店舗の拡大などを背景に、販売職を積極的に採用する企業が増えている。ラグジュアリーブランド中心に採用条件を見直し、即戦力に限定せず間口を広げ、潜在能力のある人材を採用して育成する事例も出ている。国内ブランドでも、人員補てんのため積極的な採用が見られるようになった。外国人観光客の受け入れ再開などにより、インバウンド(訪日外国人)への販売力を強化する流れもあり、今後も求人数は増加していく」と予測している。



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