23~24年秋冬は、実用的なバッグが充実する。荷物をしっかり収納できるビッグバッグや、出し入れしやすい横長のハンドバッグ。チェーン飾りやフリンジがアクセントになる。エレガントなスタイルが広がるなか、シューズはパンプスやヒール付きのブーツが広がっている。
(青木規子)
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ロエベ
売り場ではドーナツ状の輪を連ねたチェーン付きのバッグが人気だ。今シーズンは、そのドーナツを少し大きくしたタイプが登場した。ころんとしたゴールドのチャームもポイント。レザーの編み込みバッグがトレンドとなるなか、ロエベが作ったのは丸みを帯びた乱編み風。ジョナサン・アンダーソンが重視し続ける工芸のエッセンスが感じられる。新作は体に沿う「スクイーズバッグ」。シューズは、けば立つ質感のサイドゴアブーツ、筒部分が垂れ下がるコンフォートブーツ、ヒールコンシャスなパンプスなど。
ルイ・ヴィトン
フレンチスタイルを追求したシーズン。現代的なリアルスタイルで多くの世代に訴求する。バッグは既存のバッグをアップデート。LVの形の留め具が特徴の「ツイスト」は、ひし形のキルティングをトリコロールで表現した。ボックス型のバッグの柄は、パリの通り名を記した看板をモチーフにした。トロンプルイユも目を引く。白いソックスと黒いパンプスに見えるのは、実はショートブーツ。アーチを描くハンドバッグ「アルマBB」は、ハンドルからぶら下がる鍵のチャームをプリントで表現した。