「ファクトタム」 トウキョウベースとの資本提携解消

2018/08/30 06:30 更新


 デザイナーブランド「ファクトタム」を運営するロスチャイルド(東京、有働幸司代表)はこのほど、セレクトショップ「ステュディオス」を運営するトウキョウベース(東京、谷正人社長兼CEO=最高経営責任者)との資本提携を解消した。昨年6月30日から提携していたが、ロスチャイルドがトウキョウベースに譲渡していた株式を買い戻すことで、わずか1年で提携を解消することになった。

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 出店支援や販売支援、EC運営、海外コレクション出品などで高いシナジーを発揮することを目的に、両社は資本提携した。若手デザイナーブランドは90年代以降、卸中心のビジネスが主流となり、少ない資金で起業できるが、規模拡大のスピード感は無くなった。このため昨年は、この両社以外にも、いくつかのデザイナーブランドが商社や小売関連企業と資本提携を結び、規模の拡大やシナジーの発揮を目指してきた。しかし、現実的には、デザイナーブランド側と提携企業のシナジーが発揮できるまでに至らず、提携を解消する場合もあることが浮き彫りになった。



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