トウキョウモードとペルーモーダ(横塚永美子)

2014/05/02 00:00 更新


みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ペルーに来て色々な経緯があり、些細なきっかけでリマのファッション専門学校などでセミナー講師として仕事させてもらって約1年になりますが、今回初めて、“東京/日本”を題材にしたセミナーをさせてもらいました。

学生たちのクリエーションとビジネスアイディアを広げるのを目的に、渋谷/原宿のスタイルから、森英恵さん和田エミさんや石岡瑛子さんのコスチューム、日本を代表するデザイナーズやNIGOさんや増田セバスチャンさん、ミーシャジャネットさんなどの仕事術など、私なりの日本のファッションビジネス文化を伝えました(写真下)。

 


 

嬉しさ半分、プレッシャー半分で、自分でもすごい気合いが入りすぎたセミナーだったかも知れませんが、土日だったにも関わらず、トータルで500人以上が来場してくれて、日本のファッション文化の関心の高さがうかがえました(余談ですが、ペルーでもアニメ/マンガはもちろんのこと、ロリータのグループやコスプレ、メイド喫茶もまずまずの人気のようです)。

ペルーでは販売からスタートしてデザイナ-やMD、バイヤーになることは稀です。販売職は販売職のままです。ファッションの学校を卒業したらデザイナーの志望であれば、企業のデザイナ-か自身のアトリエを構えるかのどちらかです。

えっ?日本と同じじゃん。と思われた方、そうです、同じですがアパレル企業の数が全然ちがいます。笑

そしてテキスタイルデザイナ-などを除けはデザイナ-兼オーナー社長も多いし、外国からの帰省組や、スペイン、アルゼンチンなどからの仕事を求めての移住組などで企業のデザイナ-募集枠になると、もの凄い競争率です。なのでペルーでは学校を卒業したら、独立型が多数なのです。

先日開催されたペルーモーダ展(インターナショナルトレードショー)などは、学生たちにとっても刺激になり勉強になるはずの場ですが、聞いた話によると、ある一つの学校の生徒だけ入場無料でファッションショーのバックステージなども見学でき、他の学校の学生たちは一般の入場料150ソル(日本円で4000円位)を払うしか方法がないようです。もちろん学割なんてありません。

 


2014のペルーモーダ


ペルーには日本やファッション都市に比べてファッションの歴史やファッションビジネスの現場を体感できる場所が少なく、この種の場所をペルーの未来のデザイナ-にももっとドアを開けてくれればいいのになぁ~。

そういったサポート面ではほんと日本てすばらしいと思います。まぁ、比べるから余計に歯がゆいのかも知れませんが、、。

なんだかグチみたくなってしまったけれど、これからも少しずつですが私にできることペルーで続けたいと思っています。

ちゃおちゃお☆



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