レディスインナーのエスポールがECサイトを刷新、直販比率向上へ

2022/12/08 06:25 更新


ユーザーの利便性向上を狙ってECサイトを刷新した

 レディスインナーのエスポール(東京、澤田豪社長)は、直販比率を高めている。11月に自社公式ECサイトを刷新したほか、直営店「ドルチェフィオラ」は年に約3店のペースで出店し、早期に20店体制を目指す。

 同社は今年が創業50周年に当たる。ショーツ製造から始め、現在はレディスのブラジャー・ショーツを主体に、「ドルチェフィオラ」「ドゥペルル」「リアージュココ」「ドゥレリア」「グラナティス」などのオリジナルブランドを、全国の専門店や通信販売向けに製造販売している。

 下着専門店の減少を受けて乗り出した直営店は現在、8店に広がった。直営店は卸先の下着専門店と競合しないエリアの、駅ビルなどを主体に出店している。現状は首都圏が中心だが、今後は全国に広げていく。旗艦店の出店も構想している。

 同社の強みは、華やかなレース使いや、ランジェリーやガーターベルト、Tバックショーツまで揃う多彩なアイテムラインナップ。下着好きやファッション好きの女性から支持されている。毎月30型以上の新作を出してファッションのように選ぶ楽しさを提供し、店頭の鮮度向上にも貢献する。主力商品はブラジャー・ショーツだが、ここ2、3年で大きく伸ばしたのがナイトブラ「プリンセスナイトブラ」。14色のカラーバリエーションと、レースショーツ、サニタリーショーツ、プチガードルと、お揃いのボトムがあることが好評だ。リピーターも多く、ナイトブラは累計で約30万枚を販売した。

ここ数年継続して売れているナイトブラ「プリンセスナイトブラ」

 直販の強化の一環として、11月には公式ECサイトを刷新した。購入までのステップを短縮化して買いやすくしたほか、ブラジャーのパターンの説明を詳しく記載し、コーディネート商品など関連商品も探しやすくした。インスタグラムからの流入が多いことから、今後さらにSNSや動画に注力し、ブランド認知度を向上してEC比率を上げていく考え。現状は12~13%のEC比率は、来年に2割、3年後には3割にまで拡大する計画だ。

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