仏LVMH 10月に世界65拠点を公開 職人の仕事をありのままに

2026/08/18 06:25 更新NEW!


アルノー氏(中央)と傘下メゾンの職人たち

 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHは、10月16~18日に開催するグループ施設の一般公開イベント「レ・ジュルネ・パルティキュリエール」のプログラムを発表した。46メゾンが11カ国65拠点を公開し、初公開の施設や夜間のプログラムも設ける。パリでは「セリーヌ」が、アトリエを初公開する。 日本では「リモワ」が銀座ソニーパークでイベントを開催する。

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 今回のテーマは「夢の源流」。メゾンの創造を支える要素を「自然、文化、技」の3本柱で見せる。LVMHイメージ&環境部門を統括するアントワーヌ・アルノー氏は発表会で、メゾンの遺産について「固定されたものではなく、創造を育み、メゾンの力となる」と強調。デザイナーはその遺産から着想を得て、未来の製品やトレンドを生み出しているとした。

 またアルノー氏は、イベントについて売り上げ増を目的としたマーケティングではないと明言した。誰にでも無料で開放し、サヴォワールフェール(匠(たくみ)の技)を担う職人を前面に出す。職人の仕事を特別に演出するのではなく、日々の仕事をありのままに見せることが、人々を魅了し、夢につながるとする。

 開催は当初予定していた27年春から前倒しした。前回から約4年がたち、各メゾンの職人から再開催を望む声が上がったためだという。前回は約20万人が来場したが、今回は規模を追わず、アルノー氏は「来場者数の記録を競うものではない」と話す。職人が評価され、来場者が何かを学び、特別な時間を過ごすことを重視する。

 VR(仮想現実)やAI(人工知能)を活用した企画の提案もあったが、アルノー氏は「イベントの目的とはほぼ正反対」と退けた。普段は舞台裏にいる職人に光を当て、その仕事を直接伝えるためだ。若者に対しても、AIやSNSの時代だからこそ手仕事は「将来性のある仕事」だと伝える。「こうした仕事に関心を持つきっかけになれば、それだけでも良いニュース」と話した。 



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